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ガソリンの取り扱い,服に火がついた時の対処法は

消防車

今一度火の取り扱いを確認して見ませんか。 ひとひま です。

今回の福知山市の事故は大変痛ましく,心よりご冥福をお祈りするとともに入院中の皆様の回復を合わせてお祈りしております。

これまでの報道でガソリンタンクの取扱に問題があったようですが,普段取り扱うことがないため,なかなかわからないですね。ちょうど消防庁からガソリンの取り扱いについてまとめた文書が公開されましたので紹介します。

福知山市花火大会火災を踏まえた

イベント会場等におけるガソリンの貯蔵・取扱い時の留意事項

  • 極めて引火性が高い。
  • 揮発しやすく,空気より重いので滞留する。
  • 専用の金属製容器に保管する。灯油のようなポリタンクではダメです。
  • 開口前の圧力調整弁の操作等,取扱説明書等に書かれた容器の操作方法に従う。(これが一番重要です。今回の事故原因とされています)

数年前のガソリンの値上がり時に,ガソリンタンクを入手して安い時にまとめ買いをされた人がいるかもしれませんが,ガソリンの取り扱いは難しいのでできるだけ避けたほうがよいと思います。

またセルフガソリンスタンドも増えていますが,引火性の高いものを扱っていることを忘れずに給油を行ってください。特に冬場の静電気には気をつけてください。これだけでも引火する可能性があります。面倒でも静電気除去は忘れずに。そうそうガソリンスタンドの制服は静電気が発生しにくい素材のものを使っています。

もうひとつ,今回は服への着衣着火でヤケドがひどくなっていますが,普段でも着衣着火の危険性はあります。国民生活センターの報告を紹介します。

服が燃えて大やけど! 知られざる危険「着衣着火」(発表情報)_国民生活センター

  • 着衣着火の元となった商品は、「ガスコンロ」など調理器具が多く、「ライター」「花火」「ローソク」と続く。
  • 着火した着衣の種類は「ワイシャツ」「シャツ」「カーディガン」「トレーナー」。
  • 衣服の素材は,わかっているものの中では「綿」が比較的多い。
  • 「ワイシャツ」は喫煙直後にライターをポケットなどに入れて燃えたというものが多い。
  • 「カーディガン」「トレーナー」は炊事中に着火した例が多い。

服の袖などがガスコンロの火で着火することがあるので,調理時にひらひらした服を着るのは避けたほうが良いですね。

あと着衣着火してしまった場合は,

  • もし衣服に火がついてしまったら,走りまわらないで、火のついたところにすぐに水をかけて消す。水道水でも花瓶の水でもジュースでも,とにかく手近の水をかけて消すこと。
  • しっかり水をかけて消したら,やけどしたところを冷やし続け,落ち着いて燃えた着衣を取り去り(無理に剥がしてはダメですよ),タオルなどで覆って冷やし続けながら人を呼ぶ。
  • 水が手近にない屋外などでは,火をたたき消し,地面を転げ回って火を消す。

いざという時慌てるな,というのはなかなか難しいですが,どうすれば良いかを知っていると冷静に対応できる可能性が高まりますので,一度イメージトレーニングなどをしてみるのもよいかもしれません。

自分は大丈夫,と思っているかもしれませんが,みんなそう思っていても事故にあっています。備えあれば憂いなしという言葉もあります。準備しておいても無駄でよかった,というのが一番の幸せだと思います。